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24 -TWENTY FOUR-2nd [TV]

24 -TWENTY FOUR- シーズン2 DVDコレクターズ・ボックス (通常版)

24 -TWENTY FOUR- シーズン2 DVDコレクターズ・ボックス (通常版)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/05/28
  • メディア: DVD


視聴者と同じ時間軸で物語が進行するサスペンスドラマ

物語がリアルタイムで進行していく画期的なサスペンス『24』がシーズン2に突入し、ジャック・バウアーはまたもや「最悪の日」を迎える。ふたたび刻一刻と時間が進んでいく緊張感は、もちろん前シーズンをはるかに上回る。ロサンゼルスのコンドミニアムに閉じこもり、娘のキムとも疎遠になっているジャックだが、とりあえず捜査官の仕事は引退……と思いきや、そんなことを気にするデイヴィッド・パーマー大統領と国家安全保障局ではなかった。カウンター・テロ・ユニット(CTU)に呼び戻されたジャックは、ロスの中心で放射性爆弾を爆発させようと企むテロ組織に潜入することとなった。タイムリミットは24時間だ。とにかく娘をロス市外へ出させたい一心のジャック。だが折悪しく、キムはベビーシッターとして働き始めていた。仕事先の家の子どもは、父親から虐待を受けている。ジャックの願いとは裏腹に、その父親の思惑は、まったく別のところにあった。スタートから何時間もたたないうちに、衝撃的なできごとが立て続けに起こり、来るべきクライマックスの盛り上がりを期待させる。シーズン1のファンにも満足のいく内容だ。たとえシーズン1を見逃していても、ジャックやキムの行動には、すぐに引きこまれていくだろう。新しい登場人物も加わり、おなじみのキャストがさらに光っている。ジャックのキャラクターがすっかり暗くなり、かなりキレかけているあたりは、意外というわけでもないがおもしろい。ジャックたちが直面する危機も、ますます地球的な規模に拡大する。現実の対テロ戦争にもとづくストーリーは、いうまでもなく時宜に即しており、刺激も強烈だ。シーズン1で見慣れた感のあるロサンゼルスが舞台だが、緊迫感とテンションの高さは前回をしのぐほどで、アドレナリンも沸騰。また24時間、テレビに釘付けとなるのは間違いない。amazonより引用


この作品では、シーズン1では設定の目新しさだけに留まっていた“24時間を24話にしてテロ組織と戦う”というテーマの重要性は薄れている。もちろん濃密な1時間を魅せるという部分は変わっていないが、前作にあったミステリの要素が薄れ、またプロットが練り上げられていたため同時進行しているエピソードが一つに繋がるという部分、事態を収拾しないといけないが時間が無常に過ぎていく“焦燥感”も薄れてしまい、今作は単なるジェットコースタームービーになっている。

前作にあった緊張感はスパイの存在によりお互いが疑心暗鬼になっていくという部分と、家族のために職務を放棄し追われる身となる「逃亡者」的な部分に拠る所が大きかったが、今回は核爆発テロということで主人公のなりふり構わなさは前回の比ではなく、目的のためには人殺しもいとわない。また、前回退場したキャラクターを復活させ非常に効果的な使い方をしていて、前作を踏まえていると主人公を含む人々がどういう心境なのか手に取るように分かり面白さが増すと思う。ただ、全体的に展開や魅せ方が前作よりもあざとくなっており、主人公にあった人間味が薄れ単なる物語のキーマンとして描かれているのには多少がっくりきた。おまけに娘のキムが同時進行して織り成す物語は本筋に全く関係なく、水増し感も漂う。

しかし面白いかどうかで言えば面白いし、好きか嫌いかで言うと前作よりもこちらのほうが好きだ。前作にあった家族ドラマの要素が無くなった事によって物語の温度が一定で、からっと乾いたアクションドラマになっている。登場人物を駒のように扱い人物像を掘り下げないことによって前作と比べて物語に整合性があり、核爆発テロは個人の感情を掬い上げている暇が無いほど重大な問題なのだという風に受け取ることができる描写をしてある。


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