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木更津キャッツアイ [TV]

木更津キャッツアイ 5巻BOX

木更津キャッツアイ 5巻BOX

  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2002/06/28
  • メディア: DVD


人気脚本家による青春群像劇。

宮藤官九郎脚本、V6の岡田准一、嵐の桜井翔ら若手俳優による、若者たちの友情と人生を描いたドラマ。かつての野球部監督をターゲットに盗みを成功させ、その祝杯の席で公平は仲間たちに自分の死期を告白する。


現在でも人気の高いドラマ。この作品が放送される以前のドラマへの過剰さに対するアンチテーゼとして“普通”というテーマを打ち出した作品。自分というものを保ちいかに普通で居られるか、それを末期の病に侵された青年というぎりぎりの状況で描き出すことで過剰さを求めている層にも納得できるように、徐々に徐々に物語は進行していく。メディアの東京への召集的ノリを真っ向からくつがえすご当地モノドラマ。

主人公の田淵公平・愛称ぶっさんが病院で診察を受けるところから物語は始まる。診察券を受付に出している彼の横を通り過ぎる担架・・・かつぎこまれてくる患者をふと見ると、それは危篤状態の彼自身で。「これが3ヶ月前の俺、あれが3ヵ月後の俺」というモノローグで始まるこのドラマは、1話完結で地元で暮らす若者がごろごろしているさまを魅せるというか。分かりやすく土地柄に依存した作品ではなく、ぱっとしない田舎町で若者がどう楽しんでいるか、そんな話で。まぁこんな感じで人生生きれば楽しいんじゃないの?そんな提示なんですよね。だからなんかこう・・・情報がなくても金がなくても女が居なくても暇でもこういうような楽しみ方なら暇つぶしにはなるんじゃないのかなぁ、そういうことかと。簡単に言うと、シチュエーションコメディの連載版というか。若者の処世に対する対処法(解決法ではない)を軽く教えてくれるというか。

みんなの目の前で“自分の死期の象徴である薬”を普通に飲むことで、周囲は・・・まぁ分かりやすく言うと彼らもそれを知った上でテンション上げて楽しくやろうぜってアピールしていて、それに対する反論と思ってしまって。うっかりへこんでしまい本音を述べるも、ぶっさん自身は単に医者の処方箋に従っていて。なんだかなぁ、という。一通り揉めて・・・心配しているんだよ俺らはと伝えた彼らに対してぶっさんが述べる「お前らに心配されるくらいならなぁ、死んだほうがマシなんだよ」という分かりやすい“死ぬまで演技をしてくれ”という嘆願、それを踏まえて取り残された面子の中のアニが述べる「なんだかめんどくせーな・・・」という台詞、それがすべてというか。介護といえば分かりやすいが、結局仲間の死期を見取ることを義務付けられた、そのことに対していろいろ考え、“じゃあ面白おかしく生きようぜ!”という結論に達すると。俺らに出来ることはたかが知れている、でもお前が生きるというなら頑張るよ俺らも(from バンビ)というか。まぁそんな感じで観て行くとあきらかに芸風の違う事柄に周囲が手を出していることも分かり始め。本当は恋愛経験豊富なヒロインのモー子も彼の前では実は処女でした、テヘと分かりやすく嘘をつきぶっさんは心底驚き。みんなで彼のピュアネスを維持しておこう、それが花道だというか。これはぶっさんがどうこうというより、周囲がどう動いていくか、その辺りを観て行った方が理解しやすいかと。

最後に日常へ戻り「しまっていこぅーっ!!」とキャッチャー役の主人公がみんなに宣言する、そこがハイライトというか。そういうことなんですよ。結局。まぁ簡単に言うと建前でどれだけしらを切り通せるか、それが問題。いいたくねえ!

そんな話です。暇なら御覧あれ。7話がお勧めです。
何も知らず地元のライヴハウスへ行きパフォーマンスを観たぶっさんが、
「泥棒やってる場合じゃねえ!(バンド!)これしかねえ!!!」と、
分かりやすく勢いづいていくノリが。そんな感じです。


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